「良いデザイン」とは言葉にすると簡単ですが、実際に考えるとなるとこれ程難しいものはありません。
何故なら、一概に「良い」といっても、その判断基準は人によって違う場合がほとんどだからです。
例えば、純粋に「色の使い方」で判断する人がいれば、「サイトの構成」や「使い勝手の良さ」で判断する人もいます。
しかもさらにこれを複雑しているのは、これらの違いが単に好みの問題ではなく、実務的な理由からきている場合があることです。
特に商業用ホームページの場合、いくら客観的には色のセンスや構成が良かったとしても、会社のイメージに合わなかったり、実際に使う段階で「広告を追加しづらい」などの事情がある場合には、そのデザインは「良いもの」とは言えなくなります。
ホームページのデザインは様々な種類の「良さ」を念頭に置きつつ、実務的な「良さ」を踏まえてデザインする必要があります。
「良いデザイン」を実現する方法の1つとして、ユーザー視点に立ってデザインを考えることがおススメです。
ホームページで一番大切なのは、なんといっても、実際にそのページを見に来るユーザーです。
彼、ないし彼女が「良いサイトだな」と考えるようなホームページのデザインを追求しておくことがある意味、もっとも大切なことです。
その為にも、一人ないし少数で考えるのではなく、絶えず客観的な意見を求め、「ここはあまり良くないと思う」という指摘が出たら、「なぜそのように思ったのか」と深く追及していきましょう。
直感的に嫌なものと感じたのか、あるいは他の事情があって嫌だと感じたのか、その原因を究明し、改善を加えていくことが広く受け入れらる「良いデザイン」への第一歩なのです。