• 「バスに乗り遅れるな」型ホームページは失敗の道


    • 「他の会社もあるから」が動機で作るホームページは高確率で魅力のないサイトになる
    • ホームページは目的を達成する手段と考えよう

    「バスに乗り遅れるな」は失敗の元

    多くの日本人に共通する悪い癖なのですが、例えばファッションなどで周囲の人間が同じような服装をし始めると、自分に似合っているかどうかをよく考えず、流行に乗り遅れたら駄目とばかりに慌てて同じような服装にします。
    このような心理はよく「バスに乗り遅れるな」と表現されますが、実はホームページが制作される動機の多くは、この心理によるものが多いのです。

    「ほかの会社が持っているから」で制作した結果・・・

    中小企業に特に多いのですが、「今どき、ホームページ(Webサイト)のない会社はないから、早く作れ!」という社長の鶴の一言で、とりあえずホームページ制作がなされることがあります。
    まさに「バスに乗り遅れるな」の典型です。
    しかし、このような動機で製作されたホームページは、自分の会社にとって必要であるとの認識で製作されている訳ではないので、単に制作することのみが目的になり、内容は二の次になってしまいます。
    その結果、会社案内のパンフレットをそのままWebに移行したようなホームページが生産されてしまいます。

    ホームページは諸刃の剣

    確かに、現在では、ホームページがあるのは当たり前です。
    しかしだからこそ、内容が充実していないものは会社のイメージダウンになってしまうことを意識しなければいけません。
    仮に、「ホームページがあればよい」とばかりに会社案内のパンフレットをそのままWebに移行したようなホームページを慌てて制作したとしても、そのようなホームページでは検索サイトにもヒットせず、誰にも見てもらえないことになってしまいます。
    そればかりか、そのページを見た人の信用すらも失う可能性さえあるのです。
    結果として、会社はせっかくホームページを制作しても、単にイメージダウンになっただけということになるでしょう。

    制作の目的をはっきりさせよう

    とりあえずホームページを作れば安心というだけならば、誰も苦労はしません。
    実際、何の目的もなくとりあえず作るホームページは、何のリサーチもせず、目的もなく、売るものも決めずに出店する店のようなものです。
    冷静に考えてもこのような店がうまくいくはずがないでしょう。
    ホームページを制作するならば、例えば「この商品を売りたい」や「自分の会社をもっと知らしめたい」などの明確な目的を持ち、それを実現する手段との認識を持って行うべきです。
    単に「バスに乗り遅れるな」とばかりに、行く先を確かめずにバスに飛び乗った結果、実はその行先が「失敗」だったというオチではシャレにもなりません。

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